第50話「カムラン・ブルームやわ肌小判」

「ミライ〜〜〜ッマイスイートハ〜〜ト(はーと)」
サイド6のカムラン・ブルーム氏絶叫。
カムランは火付盗賊改め長官長谷川平蔵の拷問を受けていた。
長谷川平蔵は、もと火付盗賊であったが改心して長官になったのだ。
「なかなかに強情な奴、それそれッこれはどうじゃな?」
平蔵、カムランの足の甲に五寸釘を打ち込み、ろうそくの溶けたロウをたらした。
すさまじい絶叫。
居合わせた同心たちがそろって顔色を失った。
「これ、五寸ほどの長さの竹串をな、先をよくとがらせて持ってまいれ。二十本ほどな」
竹串を手足の爪の下に打ち込む。
さらにそこにもロウをたらす。
カムラン失神。
「水をぶっかけろ!!」
ずぶぬれのカムランが口をぱくぱくと動かす。
「ふむ、なにか話す気になったか」
「わた…わたしわ何ンの罪もないかかかカムラン・ブルームにござりますゥ………」
「小柳、石抱きの用意」
いきなり石板五枚が。
「ンッぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」
カムランすがりつくような視線で平蔵を見る。
「お前は、何の理由で罪とが無き自分がこんな目にあうのか、と聞きたいのであろうな」
こくこくとうなずくカムラン。
「理由はないのじゃ」


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