第57話「燃える宇宙」

バンドックのイオン砲がガンダム3のボディに直撃。
ハヤト死亡。カイも重傷を負った。
「くそう、メインカメラをやられたくらいで!」
メインカメラとガンボーイは超装甲に守られていた。
ガンキャノンのカイがガンボーイのドッキングを解除。大破したボディをバンドックに向ける。
「何するだあーッカイ!セイラさ〜〜ン!」
バンドックの攻撃を一身に受けるボディ部。
アムロに後を託し、自らを犠牲にして突破口を開くつもりだ。
「へへッセイラさン…分離したっていいんだぜ……」苦しげな呼吸のカイ。
「カイ、キャノンのエンジンは機動が不可能よ。わたしが誘導します」
「セイラさンと心中するたあ思わなかった」
「カイ、よくって、行くわよ!」
ガンダム3の大破したボディがバンドックの装甲の亀裂に激突する!!
大爆発
「セイラさ〜〜ン!カイ!ハヤト〜〜!!」
悲しみに暮れる間もなく、アムロはガンボーイをバンドック内部に侵入させる。
しゃにむに隔壁を破壊。
バンドックを動かしている中枢部を破壊するのだ!
突然、大空間に飛び出すガンボーイ。
巨大なドズル(全裸)がいた。
バンドック中枢部(全裸ドズル)が語る。
「我はガイゾック星人に造られしコンピュータ、ドズル(全裸)第三号なりー」
「コンピュータ!ただの機械だとお!!みんな機械に殺されたのか!?」
「我は悪しき生き物が発生すると、それを絶滅するようプログラムされているなりー」
「ぼくたちが悪い生き物だというのか!?」
「お前たちは…」
バンドック全体が爆発し始めた。炎の中に飲み込まれるガンボーイ。
「ギャイン!」千代錦(犬)が死んだ。
バンドックは崩壊しつつ大気圏突入。
駿河湾
流星がいくつも、明け初めた空を彩る。
「みーつけた」
ブスペアの一人、ミチが叫ぶ。
ブスペアの片割れアキは、ブッチャーの手によって人間爆弾に改造され、すでに死んでいた。
「ああ、ミチのいい勘のおかげで俺たちが一番にアムロを見つけられそうだぜ」と香月。
アムロはガンボーイの中で泣きじゃくる。
「ぼくは…ぼくたちは間違っていなかったよな……ララァ」
全身焼けこげたガンボーイが海に尻餅をついている。
波をかぶったその顔は、まるで涙を流しているかのようだった。
ガンボーイを昇る朝日が照らしだしていく。
〈機動超人ガンダム3‥完〉


前へ 次へ

|- HOME -|

inserted by FC2 system